お母ちゃんの変化。
わたしがまだ小さい頃は
お散歩に連れて行って
くれない日がありました。
体が思うように動かなかった
お母ちゃん。
今では、どんなにツラくても
必ずお散歩に連れて行ってくれます。
お母ちゃんは
私が喜ぶのを見たいんです。
それがお母ちゃんの幸せだから。
お母ちゃんは
少しでもうつ症状を良くする為に
運動療法を取り入れたり
食事に気をつけたり
ありとあらゆる事をがんばっています。
ある日お母ちゃんは
気づいたんです。
わたしにとっても
○お散歩(太陽の光+運動)
○ごはん(食事)
がどれだけ大事な事かと言う事に。
それからというもの
私の食べるものにも
とても気を使っている
お母ちゃん。
お母ちゃんは何も変わらないと
いつも自分を責めているけど
少しずつ色んなことが
変わってきてるんだよ。
今日は運動の日。
今日のお母ちゃんは
家の中でわたしに見守られながら
運動していました。
うつ症状が改善しない人の
共通点は「運動をしない。」
とお医者さんが言っていたようで
トレーニングチューブを使って
スクワットしたり
腹筋運動したりしていました。
お母ちゃんがまだ若い頃は
鬱症状が出ると
病気に対する知識が一切なかったので
ただ薬を飲んで寝ているだけでした。
でも、どれだけ休んでも
良くならない症状に
気がつくと時間だけが過ぎ
お母ちゃんは、まるで自分だけ
取り残されたような
自分が浦島太郎にでも
なってしまったような
そんな気がしていたんです。
だから今回の鬱症状の再発で
また寝込んで
何もしなくなってしまったら
復職する事も出来なくなる
そして気づくと又時間だけが
過ぎていた、そうなってしまうのが
怖いんだと思います。
お母ちゃんは運動のあいまに
わたしを撫でたり
抱きしめたり
頬ずりしたりします。
お母ちゃんのがんばりを
見ているよ。
お母ちゃんとの出会い。
(チワワの)わたしはお母ちゃんが30歳になる頃
お母ちゃんにもらわれてゆきました。
兄弟もなく独りぼっちで虚弱体質だった私は
当時人気だったアイフルのCMでお馴染みの
クリーム色のチワワではなく
見た目はまるでネズミのようなグレー。
譲渡会では、誰も私を抱き上げようとも
撫でてくれようとしませんでした。
そんな中、お母ちゃんは
「この子が欲しい。この子私と同じだから、独りぼっちだから。」
と私を強く抱き締めてくれました。
あれから11年の月日が流れようとしています。
不器用で不安定なお母ちゃんに寄り添って
歩んできた11年。
お母ちゃんは独りぼっちだと嘆くけれど
いつもお母ちゃんのそばには
私がいた事に気づいてくれているかなぁ?